中条小学校の様子について(令和4年度2学期)
1.稲刈り・脱穀体験<10月3日(月)、20日(木)>
5・6年生は、田植えに引き続き地元農家の若林さんにお世話になり、稲刈りと脱穀の体験を行いました。稲刈りでは、刈り方を教わるとコツをつかみ、順調に刈り進めることができました。稲の束をしっかり締めることが難しかったですが、互いに教えあいながら作業を進め、最後に最近では珍しくなった「はで場」に干す体験をさせていただきました。また、脱穀では、干した稲をはでから降ろしたり、機械に入れたり、出てきたわらを運んだりとみんなで協力しながら楽しく作業を行い、田植えの時と同様に、とても上手にできたと褒めていただきました。
2.すじっこ運動会<10月13日(木)>
5・6年生執行部が中心となり企画・準備をした運動会。1年生がポスター作り、2年生はスローガン横断幕作り、3年生はラジオ体操、そして4年生以上は各委員会に分かれて用具、放送、記録などの役割を担当し、全校児童が自分たちで作り上げる手作りの運動会として実施することができました。当日は天候に恵まれ、たくさんの保護者・地域の方に応援していただくことができました。みんなの力を結集して、今年のスローガンである「みんなが全力でがんばり、笑顔で終われる会にしよう!」が達成できました。
3.再びヤマネの森へ(第2回野外調査) <10月18日(火)>
隠岐世界ジオパークツアーデスクの方をはじめ地域の方々のお世話になり、ヤマネの森へ出かけました。7月に新たに設置した巣箱にヤマネがいるかもしれないとワクワクしながら調査をしました。残念ながらヤマネと出会うことはできませんでしたが、巣箱の中に動物が食べた木の実やクモなどの動物が入っている様子を観察できました。また、樹上に設置した赤外線カメラの映像を確認したところ、ヤマネが枝上を素早く移動している様子が撮影されており、「確かにヤマネはいるんだ」ということが分かって子ども達は大喜びでした。他には天然記念物のカラスバトなどの鳥類やヒメネズミ、イタチなどが写っていました。同定できなかった鳥類は専門家に分析を依頼していただき、多くの鳥類がいることも分かりました。
4.島後音楽会<10月20日(木)>
コロナ禍により3年ぶりに開催された島後小中学校音楽会。本校は3~6年生が参加しました。目標は「心をひとつに、自分も聴いている人も感動する合唱をしよう」でした。はじめは互いのパートにつられることがありましたが、練習を重ねるに連れて各パートの声が少しずつまとまり、きれいなハーモニーが響くようになりました。本番では緊張する様子も見られましたが、ステージに立つと真剣な表情になり、自分を支えてくれるかけがえのない人を想い、言葉を大切に優しい気持ちで「変わらないもの」を歌いました。音楽会の練習や本番で学んだことを大切に、これからも音楽を楽しんでほしいです。
5.隠岐の島の伝統漁法「かなぎ漁」を学ぶ<11月8日(火)>
「かなぎ漁」とは漁師が小舟を操り、底にガラスを貼った「箱めがね」で海底を覗きながら、サザエやアワビ、ワカメなどをヤスで突いて捕る、明治時代から続く伝統漁法です。今回、隠岐水産高校の3年生15名が来校し、5・6年生が教えてもらいました。クイズを交えながらの説明や、高校生が自作したヤスを使って実際にサザエの殻等を突いて捕るゲームを行いました。高校生と学習を行うことは初めてなので緊張した面持ちでしたが、次第に緊張も解け、かなぎ漁について楽しく学習することができました。
6.すじっこ発表会<11月16日(水)>
今まで学習してきたことを保護者・地域の方にどう伝えるか、歌やダンス、クイズ、劇仕立てなど学年ごとに工夫を行い、今年度の学習の成果を発表しました。1年生は「おおきなかぶ」をリズムよく元気いっぱい発表しました。2年生は「スイミー」をきれいな歌声を交えて登場人物になりきり発表しました。3年生は、隠岐の固有種について調べ、調査した結果をクイズを交えて発表しました。4年生は方言について地元の方へ取材して学んだことを明るく笑いを交えて発表し、会場を盛り上げました。5・6年生は、天然記念物「ヤマネ」について巣箱調査を通して学んだことをニュース番組風に伝えました。当日は、分かりやすく堂々と体全体を使って表現しようとする姿に成長を感じました。たくさんの保護者・地域の方にご来校いただき、温かい拍手をいただきました。
7.第2回すじっ子マラソン大会 <11月30日(水)>
今回のめあては、「記録が更新できるように努力しよう」でした。チャレンジ委員会がマラソンシールラリーを企画し、期間中の朝マラソンでは、目標記録を達成するために全力で走る子ども達の姿がたくさん見られました。大会当日は天気に恵まれず、走りにくい環境ではありましたが、子ども達はタイムアップを目指して一生懸命走りました。ゴールラインを越えるまで、最後の力を振り絞って走りきろうとする姿が素晴らしかったです。
8.ヤマネの森で新たな発見!!<12月5日(月)>
12月5日(月)に、5・6年生がヤマネ博士である湊先生、饗場さん達と一緒に、今年度最後となる巣箱調査へ出かけました。調査では、ヤマネのものと思われる巣箱が見つかり、みんな大興奮! 子ども達が素手で巣材を取り出し、湊先生がそっと巣を開けてみると・・・残念ながらヤマネはいませんでしたが小さな黒い塊が多数。「これはヤマネのフンの可能性が高いですね。」という湊先生の言葉に、子ども達は大喜びでした。また、落ち葉が沢山入ったヒメネズミの巣材を発見。中に生き物がいないか確認し、巣箱の中から慎重に取り出すと、初めて見るたくさんの落ち葉でできたボール状の巣がありました。この不思議な丸い巣材を持ち帰って調べると、落ち葉の大きさが巣の外側と内側とでは大きく違うことや、300枚を超える葉で作られていることなどが分かりました。
今年度は、赤外線カメラの映像でしかヤマネの姿は確認できませんでしたが、中条の森の生き物の多様性や豊かさ、魅力を体感できる貴重な機会となりました。ご支援・ご協力いただいた多くの皆様、本当にありがとうございました。
9.PTAしめ飾りづくり<12月17日(土)>
毎年恒例の子ども達も楽しみにしている本事業。各地区から例年より多くの指導者の方々にお越しいただき、お持ちの技を丁寧に教えていただきながら、全員がしめ飾りを完成させることができました。初めての試みとして、今年は5・6年生が事前に「藁すぐり」を体験し、藁の準備をしました。子ども達は繰り返し経験することで、学年が上がるにしたがって飾りづくりが上手になっているのがよく分かります。この体験は、失われつつある伝統文化に子ども達がふれるとても貴重な機会であることを改めて実感しました。親子のふれあいのみならず、地域の方との交流もでき、賑やかな会になりました。
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