都万小学校の様子について(令和3年度2学期)
笑顔あふれる学校を目指して
夏休みが終わり、学校に子ども達の元気な声が帰ってきました。夏休み中、遊びや宿題、家の手伝いなど、ゆったり過ごして子ども達も充実した日々を過ごしたようです。
さて、81日間の2学期が始まりました。「一人一人の笑顔あふれる学校」をめざして、授業づくりとふるまい一番、都万教育の強みを生かすことに続けて取り組んでいきたいと思います。
今年の夏は、57年ぶりの東京オリンピック・パラリンピックが開催され、日本選手団は、多くのメダルを獲得し大活躍しました。日本選手団の世界を舞台に活躍している姿やチャレンジ精神、礼儀正しさ、連帯精神など力強い生き方に触れ、心が動くことが多かったものと思います。子ども達も、目標に向かい、本気で努力している選手の姿を見ることで、一生懸命に努力することはいいことだ、かっこいいと考える種がまかれたのではないかと思います。
〈2学期 子ども達に求める姿〉
☆いっしょうけんめいがかっこいい=スーパーチャレンジのオニとなれ!!
始業式で2学期は「いっしょうけんめいがかっこいい=スーパーチャレンジのオニとなれ!!」を合い言葉にしようと話しました。学習や行事など様々な教育活動が展開される2学期は、子ども達が成長できる場の多い学期です。しっかりと目標を立て、チャレンジさせることで子ども達を伸ばし、自己有用感を高めていきたいと思います。そのために子ども達が一生懸命になる場づくりを行い、努力を評価することで、一人一人の「いっしょうけんめい」な姿を引き出していきたいと思います。今まで以上のチャレンジを!!「スーパーチャレンジのオニとなり、いっしょうけんめいがかっこいい」学校をめざします。
☆考え、動こう!!
教育の究極の役割は、子ども達の自立です。自立は、進んで自分の力を可能な限り発揮し、よりよく生きようとする力と考えます。そのためには、自分で考え、動く力が必須です。これは、学校だけでなく親の役割でもあります。あまり周りの大人が手をかけすぎると、子ども達の自立や人と折り合う力の育成を阻むことにもつながります。また、今後、子ども達が生きていく多様で変化の激しい社会を考えた時、自分で考え、動く力がカギとなります。受け身、人任せはだめです。学習や行事、生活場面などで子ども達に任せる場面を増やすことで、「自分で考え、動く」学校をめざします。
コロナ禍の中、もうしばらく、様々な活動について自粛、配慮しなければならない状況が続くものと思われます。感染拡大防止に取り組みながらも、学校は子ども達の豊かな成長のためにあるという命題のもと、「できることは何か」の発想を大切にしながら、子ども達一人一人の充実した活動が保障できるよう力を入れていきたいと思います。
2学期は、日々の授業の充実とふるまい一番を土台に、ふるさと学習、ICT活用、家庭学習、教育相談、学級活動・児童会活動の活性化、言葉遣いなどに力を入れていきます。保護者・地域・関係機関の皆様と連携しながら、着実に進めてきたいと思いますので今学期もご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。最後になりますが、校長室はいつも開いています。いつでも気軽に足を運んでいただければと思います。
違いを認め合って 応援しよう
東京オリンピック、パラリンピックのあった今年の夏、理念の一つである「多様性と調和」についてふれる機会がたくさんありました。本校でも、9月21日の全校朝会で、理解教育の一環として、「違いを認め合って、応援し合おう」というテーマでお話をしました。
一人一人、得意なこと苦手なことは、顔が違うようにそれぞれ違うことを「脳の引き出し」の話で説明しました。脳には、いろいろな引き出しがあり、その引き出しの開き方によって、得意なことや苦手なことの違いができること、引き出しの開くようになるスピードは人によって違うこと、思うように開かない引き出しもあることなどを話しました。一人ひとり違うことは当たり前であり、「みんな違ってみんないい」ことも改めて確認しました。
話の後半では、引き出しを開けやすくする方法を考えました。「がんばり続ける」「チャレンジする」等の意見が出ました。まずは、自分のペースでがんばることが大切であること。そして、がんばっている友だちを応援することでさらに、引き出しは開きやすくなることを話しました。
全校朝会の話を受けて、それぞれの学級で、さらに学習を深めました。一人一人が自分のこととしてとらえるため、実際に自分の引き出しはどんなふうに開いているのか友だちと比べ、一人一人違うことを確かめ合ったり、どんな応援ができるかを考えたりしました。違いを認め合って、応援し合える都万小学校になることを願っています。
海辺の漂着物調査
塩の浜で行われた「漂着物調査」に、3・4年生と中学1年生で参加しました。まず10㎡の区画3つ分の中から、ごみを集めました。測ってみると総量8キログラムもあり、予想以上のごみの量に驚いた様子の子どもたちでした。さらに、そのごみを分別してみると、ほとんどがプラスチックでした。プラスチックのごみは、水には溶けません。海の生き物だけでなく、人の健康や海での仕事にも影響があることを知りました。さらに、2050年には、海の生き物より、漂着ごみの量が多くなると言われていることを聞き、それぞれに感じることがあったようです。ごみの量を減らすために自分たちにできることを考え、みんなでよりよい環境を作っていきたいと思います。
【4年児童の感想】
海岸にたくさんのごみがあって、改めてごみの量の多さを感じました。そして、そのごみで多くの海の生き物たちが苦しんでいると思うと、あまりよい気持ちにはなりませんでした。わたしたちがふだん捨てているごみが、こんなに自然をだめにしているなんて。しかも、海の生き物だけでなく、わたしたち人間にもえいきょうがあるとは思いませんでした。体の中に、マイクロプラスチックが入っている人がたくさんいるということにもおどろき、どうしたらごみの量がへるのだろうと思いました。これからは、ごみはごみ箱に捨てるなど自分にできることをして、自然や生き物たちが楽しくくらせるような場所にしていきたいです。
2学期 委員会活動
みんなにとって楽しい学校にするために、2学期も委員会活動がスタートしています。自主的・自発的に計画をたて、実践していく力を育てるのが、委員会のねらいです。自分たちの手で、学校づくりを進めていってほしいと思います。
【運営委員会】
運営委員会は、「笑顔のオニ」という目標に向けて、2学期は笑顔を咲かせるために「いい所見つけ隊」を継続したり、生活目標を決めたりします。そして、全校のみなさんが楽しめるように新しく全校遊びもしていきたいと思っています。ふるまい一番を目指して頑張ります。
【体育委員会】
体育委員会は、「スポーツに燃えるオニ」を目指しています。2学期は続けて朝マラソンやドラえもん体操、クイズやマラソン大会を行ったり、新しく体力づくりを行ったりする予定です。自分から苦手な運動にチャレンジし、スポーツに燃え、やりきってほしいです。
【健康委員会】
健康委員会が2学期取り組むことは、給食の食品表や健康クイズなどの昼の放送と「おみくじミッション」というイベントです。そして、最近隠岐にコロナが入ってきたので手洗いを20秒間することやマスクの着用、換気の徹底を頑張っていきます。
【図書委員会】
図書委員会の2学期の目標は、全校で年間6000冊を目標に本を借りることと、全員が本を借りることです。もうすでに3041冊まできているので、みんなでがんばっていきたいです。また、放送での読み聞かせや、読書週間に合わせたイベントなどを行う予定にしています。
都万地区体育大会 ~輝け‼みんなが主役~
10月16日(土)に、第74回都万地区合同体育大会が行われました。今年度は、雨天のため体育館で行われました。「自分たちで作る運動会」をコンセプトに運営、役員などすべて子どもたち主体で進めてきました。6年生を中心に考えた「アピールタイム」も赤組、白組どちらも工夫がこらされ、チームが一つになった発表になりました。それぞれの種目も見どころがある競技ばかりでとても充実した運動会になりました。これからも子どもたちを主体とし、都万地区のつながりが続いていくような運動会になることを期待しています。
【6年児童の感想】
スローガンを決める時から、みんなの考えの良さを生かして、みんなが主役になるように準備を進めてきました。アピールタイムでは、団長として責任を持ってスローガンのようないい雰囲気になるように、5・6年生に事前に流れを確認したり、みんなを巻き込んで声をかけ合ったりしてきました。役員では、準備の時からそれぞれ先生に言われるよりも先に自分たちから進んで動いていきました。自分たちで声をかけ合っていてよかったです。この6年間で一番いそがしかったけれど、すごく楽しく、おもしろく、みんなの笑顔が咲いた日だったと思います。
【6年児童の感想】
運動会までの準備は、特にアピールタイムが大変で、何を言えばやる気が出るのかな?どう教えたら分かりやすく時間いっぱい使えるかな?と1~6年生でやるいろいろなことを考えながら団長として動きました。役員の仕事では、みんなが前日のリハーサルまでに見通しが持てたので、おかげで運動会が盛り上がったと思いました。競技中は、テントの人はしっかり応援し、競技に出る人は頑張って走りました。雨で体育館開催だったけど、晴れている!と感じられる運動会だったと思います。
今は、達成感でいっぱいです。これからの行事にも積極的に頑張っていきたいです。
都万地区小中合同音楽発表会
10月20日(水)に、都万小中合同音楽発表会がありました。今年度もコロナの影響で、島後音楽会が中止となりましたが、この発表会に向けて、3~6年生は、「剣の舞」という合奏の曲に取り組みました。「みんなで心を一つに演奏しよう」「聴いている人が感動する演奏を目指そう」を合言葉に、はじめはパートリーダーを中心にパート練習に取り組み、9月下旬から全体練習に取り組みました。練習の動画を撮って自分達で確認し、課題を見つけ、苦手なところを何度も練習していきました。本番では、大勢の観客の前での演奏に、はじめは緊張している様子が見られましたが、その中でも心を一つに今までで一番の演奏をすることができました。1・2年生も音楽で学習している鍵盤ハーモニカを披露し、たくさんの素敵な音楽に触れることができました。
【6年児童の感想】
練習を始めて、はじめは指揮を見る人が少なく、音の強弱をつけることも難しかったです。テンポも合いませんでした。ですが、その日の課題を克服して、どんどん上手になっていきました。放課後練習以外にも中休みや昼休みを使って練習している人もいて、「いい演奏がしたい。」という気持ちが伝わって本当にすごいと思いました。心を一つに演奏して聴いている人を感動させたいという気持ちも、日々の練習から感じました。 日々の練習で上手になって、音楽発表会は成功したと思います。心を一つにできたので、これからも心を一つに、いい学校にしていきたいです。
【6年児童の感想】
私は、リーダーとして、その日のみんなの良かったところを伝えようと意識しました。みんなは、自分からどんどん練習をしていてよかったし、苦手なところもがんばっていました。本番では、みんな緊張していたかもしれないけれど、指揮を見ることを忘れずに、自分の弾く音に責任を持って弾いていてよかったです。心を一つに演奏できていたし、聴いている人を感動させられたと思います。1・2年生、中学生の演奏もよかったです。音楽発表に向けての頑張りを他の行事にも生かして、笑顔あふれる学校にしていきたいです。
秋の遠足~全校で寺の前公園へ~
10月7日(木)、全校で秋の遠足に行ってきました。今回の秋遠足は「寺の前公園」まで縦割り班に分かれてお出かけしました。どの班も5・6年生が一列に並んで歩いているか、道路を渡るときは車が来ていないか等、危険がないように注意を払いながら班のみんなをまとめ、安全に歩くことができました。また、すれ違う地域の方や工事の方に「おはようございます!」と元気よく挨拶をしたり、バスの運転手さんに「よろしくお願いします。」「ありがとうございました。」とお礼を言ったりする等、ふるまいが輝いていました。
公園に着いてからは、おやつを友達と食べながら楽しくお話ししたり、縦割り班に分かれて6年生が考えてきたゲームをしたり、遊具で遊んだりして楽しみました。普段遊ばないような人と遊べてよかった、色々な学年と交流できてよかったと口々に話す子ども達を見て、全校のみんなで交流する機会はやはり大切だなあと感じました。遠足で深めたチームワークを色々な行事で発揮して、これからも都万小学校を全校で仲良く盛り上げていってほしいです。
【4年児童の感想】
わたしは、遠足で「寺の前公園」に行けると聞いてワクワクしました。最近できた新しい公園だからです。行きは、猫尾のバス停まで歩いてからバスに乗って寺の前公園まで行きました。1年生や2年生を安全に見守りながら、みんなで楽しく歩くことができました。と中、音楽発表会でえんそうする「つるぎのまい」を鼻歌で歌っている人がいて、それを聞いたらもっと楽しい気持ちになって歩くことができました。公園に着いたら、すべり台やおにごっこをして遊びました。1から6年生みんなでしたので、より仲良く楽しくできました。みんなが楽しんでくれたので、私も心がはずんですごく楽しかったです。
【6年児童の感想】
10月7日に、寺の前公園に全校のみんなと遠足に行きました。はじめにバスに乗って、途中から歩きました。歩くのが大変でした。着いて最初は遊びました。TTタイムで、しりとりとビーチフラッグスをしました。全校のみんなが笑っていていいなと思いました。遊具で遊んで楽しかったです。楽しかったので、あっという間に遠足が終わりました。
島後バスケットボール交流会
9月30日(木)に、島後バスケットボール交流会が行われました。今年度は規模を縮小し、午後開催で行われました。男女とも2試合でしたが、熱戦が繰り広げられました。交流会に向けて、1ヶ月間練習に取り組みました。初めはボールを上手く扱えない所からのスタートだった子どもたちが、みるみるうちに成長し、チーム一丸となってゴールを決めたり守ったりできるようになりました。バスケットを通して、運動する楽しさや、チームで協力する大切さを感じることができた大会でした。会場でのあいさつなどふるまいもしっかりでき、とても意味のある活動になりました。
【6年児童の感想】
5・6年生どちらも、初めて色々な学校と試合をしたけれど、2試合ともどの学校より声が出ていたし、ドリブルなどの基礎的なことができていたのでよかったです。これは、練習の時に習ったことをしっかり生かしたり、声をだんだん出していったりしたからだと思うので、本番でもしっかりできてよかったです。今までの練習では、うまくいかないこともあったけど、今日までやりきれてよかったです。試合を楽しくやれて、そのままの気持ちで終われてよかったです。今までの練習で自分から声が出せるようになったので、これからの普段の生活にも生かしていきたいです。
【6年児童の感想】
ぼくは、キャプテンとして練習でも本番でも声を出すことができたと思います。中条小との試合では、まだみんな緊張気味だったのであんまり声は出なかったけど、西郷小との試合は緊張もほぐれてよくなって、みんなシュートが入るようになりました。だから、2試合とも勝てたと思うし、自分の目標の全力で楽しむことができたり、声も出せていたりしたと思いました。みんな、楽しそうにドリブルやシュートをしていてよかったです。
歯磨き教室
10月13日(水)、都万歯科診療所の歯科衛生士さん3名をお迎えし、「はみがき教室」を行いました。この教室は、歯の健康を守るための意欲づけや、自分自身の生活習慣を振り返ることをねらいに毎年行っています。低学年は6歳臼歯、中学年は食事と虫歯の関係、高学年は12歳臼歯などについて学び、実際に歯垢の染め出しをしました。「うわっ。」と声を上げる子、恥ずかしそうに口元を隠そうとする子など様々な反応がありました。自分の歯をじっくり観察しながら汚れを丁寧に落とし、衛生士さんにチェックしてもらって終了です。「すっきりした。」と語る子もいます。この気持ちよさに気づくことが重要で、「磨かないと気持ち悪い。」「何か落ち着かない。」と歯みがきが習慣化すればしめたものです。学校では歯垢の染め出しを定期的に実施しており、繰り返し行うことで、歯磨きの手技の獲得や意欲の向上につなげています。歯という子どもにとって身近な教材から、自分の健康課題を発見し、生活習慣を改善していく過程を踏む経験を積むことで、健康づくりの基礎を身につけさせたいと考えています。家庭でのご支援を、引き続きよろしくお願いします。
都万っ子祭り ~輝け みんなが主役~
11月13日(土)に、都万っ子祭り2021が行われました。「輝け みんなが主役」を合言葉に、6年生が中心となって準備してきました。オープニングは、6年生と銭太鼓クラブによる銭太鼓の発表でスタートしました。それから、各学年がこれまでに学習してきたことを発表していきました。5年生は、隠岐の水産業について、劇とクイズとダンスで楽しく発表し、のびのび学級は、都万の名人探しをし、名人に教えてもらったことを紹介しました。1年生は、国語の「くじらぐも」の劇で、水鳥公園で見つけた秋の実を付けた衣装を着てダンスも披露し、2年生は、国語の「スイミー」の劇で、ダンスで楽しい海の世界を表現しました。3年生は、都万の海の漂着物調査をしてわかったことを書道パフォーマンスで発表し、4年生は、都万川の水質調査やさつまいも作りをしたことを「ごんぎつね」の物語をもとに発表しました。6年生は、2月に都万支所の方たちと行う未来会議に向けて見つけた都万の強みや弱み、ふるさと都万について考えたことを劇で分かりやすく発表しました。最後に、3~6年生による「剣の舞」の合奏を披露し、無事発表を終えることができました。感染症予防のため、家族限定でご案内させていただきましたが、たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。
【2年児童の感想】
2年生は、スイミーのげきをしました。ぼくは、マグロのやくになりました。じゅんびで、ダンボールカッターでダンボールを切ってマグロの形にするのがたいへんでした。かえでさんときょうりょくして上手にできてよかったです。はっぴょうがはじまる前、人がいっぱいいて、きんちょうしました。でも、さいしょからさいごまでちゃんとできたのでよかったです。げきをして、楽しかったです。
【4年児童の感想】
今まで練習してきた通りのげきをお客さんに見せることができ、スッキリしました。また、他の学年の発表も今まで学んできたことを分かりやすく発表していてとっても良かったです。2年生は色とりどりでアイデアがすごかったし、3年生は伝えたいことを習字で伝えるアイデアが今までになかったのですごいと思いました。
【6年児童の感想】
ぼくは、都万っ子祭りのリーダーになって、不安なこともあったけど、6年生みんながサポートしてくれてうれしかったです。銭太鼓は、ミスはしたけど、練習したことが出せました。発表は、練習期間は短かったけど、皆で作った劇を最後までやりきれてよかったです。挨拶や司会は、緊張したけど練習したことは出せたのでよかったです。
会場準備など「みんなで作る」ということはできたし、自分の役割も果たせてよかったです。これからも協力して、みんなでさらに笑顔あふれる学校にしていきたいです。
研究発表大会~3年生の公開授業~
「主体的に課題に取り組む児童」「伝え合い高め合う児童」を目指して、3年生の学級活動を、隠岐の島町内の30人を超える先生方の前で授業公開しました。学級活動は、自分の思いを伸びやかに表現できる集団づくりの基盤となる活動です。そこで、子どもたちが望ましい学級の姿をイメージしながら、学級にふさわしい議題を選ぶ話し合いを『都万っ子ミーティング』とし、年に2回、3年生以上で取り組んでいます。今回は、第2回目の都万っ子ミーティングを行いました。3年生では、「給食準備を早くしよう」「3年生TTタイムをしよう」「お掃除大作戦を考えよう」「金岡さんにお礼をしよう」「いいところ見つけ隊~3年生バージョン~」の5つが提案されました。その中からどの提案がよいかを話し合うのですが、どの提案にもそれぞれの良さがあります。チームワークがよくなるから、新しいことにチャレンジしたいから、お礼の無限ループでみんなが幸せになれるから等、一人一人が理由を考え積極的に意見を交わしていました。この時間で折り合いをつけることは難しかったのですが、子どもたちの学級や人のことを想う姿が輝いた1時間でした。 【3年児童の感想】
わたしは、「3年生のTTタイムをしよう」をていあんしました。たてわりはんでやっていて楽しいし、もっとなかよくなれると思ったからです。話し合いの時に、係にまわしたらどうかと言われたけど、私は反対しました。係の人で考えたら、みんなで考えたTTタイムにはならないからです。みんなで協力したらチャレンジのオニにもなれます。さい後は、私のていあんではない2つのいいところをとったアイデアに決まったけど、わたしはなっとくしています。次の話し合いも楽しみです。
人権集会~まもるくん、あゆみちゃん来校~
11月19日(金)、毎年12月4日~10日に定められた「人権週間」に先立って、人権集会を行いました。昨年度に引き続き、人権擁護委員の方に来ていただき、DVD視聴や対話をしながら人権問題について考えていきました。加えて「じんけんまもるくん」と「じんけんあゆみちゃん」も駆けつけてくれ、子ども達が興味を持って参加できる機会となりました。人権集会を終えた子ども達の感想には、DVDで見られたいじめの事象を自分事として捉え、これからどう行動していきたいかに多く触れられていました。笑顔あふれる学校を目指して、今回感じ取ったことを大切にして、学校生活を送ってほしいです。
【3年児童の感想】
一番心にのこったことは、あやかさんがいじめられていたのに、みゆきさんの犬をさがしていたところです。いじめられていたら、さがそうという気持ちにならないと思うのに、さがしていてすごいなと思いました。いじめをしている人の心は軽くていじめられている人の心はすごく重いことが分かりました。
都万環境デー~保・小・中合同作業~
11月10日(水)に、環境デーが開催されました。保小中のつながりを大切にした活動の一つで、保育所から中学校までを縦割りにして、今年は、保育所、小学校、中学校の校舎をきれいにしました。それぞれの場所に分かれ、中学生の進行で、みんなで協力して掃除をしてあっという間にきれいになりました。校舎もきれいになり、関わりを喜ぶ姿もあり、一石二鳥の活動となりました。
【6年児童の感想】
今日、保小中環境デーでした。ぼくは、小学校のギャラリーの掃除をしました。中学生の成聖さんが丁寧にみんなに教えていて、さすが中学生だなと思いました。来年はぼくたちが教える側になるので、がんばりたいです。
【6年児童の感想】
環境デーでは、チームで協力してピカピカにできました。私は、保育所担当でした。窓ふきが早く終わったので、外の落ち葉も集めることができました。中学生でも小学生でも関係なく声を掛け合ったり、助け合ったりして協力しながら楽しそうにきれいにできたと思います。これからも一緒の活動があれば、学校とか関係なく関わりのある活動を楽しみたいです。
安部潤氏講演&バスケ教室
11月16日(火)に島根スサノオマジックでプレーされ引退された、現在はスサノオマジックのフロントスタッフとして働かれている安部潤さんをお招きし、講演会とバスケット交流試合を行いました。講演会では、『働くこと』をテーマにバスケットを始めた頃の話やプロと今の仕事の違いや、やりがいについて話をしていただきました。交流試合は小学生と一緒にゲームに参加してもらい、プロの凄さを目の前で見せていただきました。交流を終えた子どもたちは本物の姿を目の前で見ることができ、とても貴重な経験となりました。
【5年児童の感想】
安部さんの話を聞いて、バスケットの話だけではなく、最後のメッセージで「自分のやりたいことを見つけてほしい。」ということを聞いたので生活の中で生かしていきたいです。一緒に試合をした時は、ものすごく遠い所からも正確にシュートが入っていたのですごいなと思いました。安部さんにはなかなか会えないなと思い、この試合の活動を大切にしました。安部さんからのパスも大事に受け取りました。取れなかったこともありますが、私の本気が伝わったらうれしいです。最後にサインももらえたので大満足です。
校内マラソン大会
11月18日(木)に、今年度第2回目となる校内マラソン大会がありました。今回の大会に向け、朝マラソンを頑張ってきました。1回目と比べ、記録更新して喜んでいる子、記録更新できず悔しがっている子と様々でしたが、毎日継続してきたことが力になると、実感できる大会となりました。保護者の皆様の温かいご声援に感謝しております。これからもたくましい子どもを育てるために、様々な取り組みを行っていきたいと思います。
都万っ子餅つき大会
12月10日(金)に、都万っ子餅つき大会が行われました。昨年はコロナの関係で行えませんでしたが、今年は例年都万っ子祭りと一緒にやっていた餅つき大会を分けて行うことになりました。今回使用した餅米は、営農さんの協力のもと、5年生が中心となって育ててきたものです。当日の餅屋も5年生を中心に、みんなにおいしくお餅を食べてもらえるように何味にするかたくさん考えて、大根おろし、砂糖醤油、きな粉、いそべの4種類に決まりました。当日は、保護者の方々の協力のもと、子ども達が安全に活動を行うことができました。餅つきが終わり、餅屋の時には、4~6年生が協力してお店を開き、1~3年生にたくさん食べてもらいたい、楽しんでほしいという気持ちが伝わってきました。食べている児童からも、「たくさん食べたよ。」「おいしかった。」などの感想をたくさん聞くことができました。平日の開催でしたが、たくさんの方にご参加いただきありがとうございました。
【5年児童の感想】
もちつき大会は、5年生が中心となって行いました。最初の準備から、協力できていてよかったです。準備、片付けといろいろな人にお世話になっているからこそ、「お願いします。」「ありがとうございました。」と、あいさつをしっかりできました。もちつき大会は、つくときに「ヨイショ。」など言って盛り上げていてよかったです。もち屋は、みんな自分のところをがんばっていました。それに、来た人一人一人に笑顔で対応していたのがよかったです。今回は6年生ではなく、5年生が中心となりましたが、自分たちで考えたり、指示したりする難しさが分かりました。3学期からは、5年生が中心となって学校を動かすので、今から6年生のいいところをぬすんでいきたいです。4から6年生、協力してくれてありがとう。1から3年生、笑顔でいてくれてありがとう。 ぼくたち5年生は、これからもこの調子でやりぬいていきたいです。
『すくすく習慣』の取り組みを終えて
「みんいく(睡眠教育)」という言葉をご存じでしょうか。約10年前、大阪府堺市の中学校で、生徒のやる気が出ない、いつもイライラする、頭が痛いなどの不調に対応するため、生活習慣を整える「みんいく」を始め、大きな成果を上げました。今では全国にその動きが広まり、県内や町内でも生活習慣を整える活動が行われています。保・小・中で連携して行われる「すくすく習慣」は、「自分から進んでよい生活リズムで過ごす」ことや、「メディアコントロールができる力をつける」ことをねらいに行っています。ご家庭での取組の様子はいかがでしたでしょうか。毎年行っている保護者アンケートでは、児童の携帯電話、タブレットの所持率が2割程度に上りますが、平日のメディア長時間接触者がやや減り、視聴時間2時間以内の児童が半数にまで増え、適切な使用に抑えられつつあります。また「9時になったらゲームやタブレットを預ける」は平成30年には7割ほどだった達成率が、現在では9割にまで増えました。平日の就寝時刻も、特に上学年で早まっており、ご家庭の協力のもと、子どもの健やかな成長につながっていると考えます。ただご家庭にメディアのきまりがなかったり、あいまいだったりすると就寝時刻が遅くなる傾向が見られます。習い事や楽しい動画など、早く寝るのは簡単ではありませんが、子どもの頃によい生活リズムを身に着けることは、子ども自身の財産となると考えます。今後ともご協力の程よろしくお願いします。
人権標語
先月行った人権集会後、子ども達の人権意識をより高めるための取り組みとして、「人権標語」を作成しました。作品を見てみると、皆が大切にしているふるまいや、休み時間の友達との関わりなど、普段の生活と人権との結び付きが見受けられました。また、なりたい自分を標語で表現している児童もいて、人権意識の高揚も感じられるものとなっていました。各学年の代表作品は、毎年配布しております「都万小学校なかよしカレンダー」に掲載されます。昨年度より、その代表作品の選定を子ども達に任せています。各学級の実態や課題を子ども達自身で語らせ、その上で自分達の学級に合う標語はどれなのかを話し合います。皆のとっておきの作品の中から、一つに厳選することはとても難しい作業ですが、子ども達は標語に込めた思いや学級に対する思いを飛び交わせながら選定します。
各学年で吟味し、選び抜かれた作品を紹介します。
1年児童 ありがとうって いわれると こころがあったかく なったよ
2年児童 一人より みんなですると おもしろい
3年児童 助け合い なか間を守るよ ぼくのゆめ
4年児童 一言で 相手の心も 動かせる
5年児童 だれにでも 勇気をだして あいさつを
6年児童 手をつなぎ 周りに笑顔の 花が咲く
さつまいもパーティー
11月26日(金)に、さつまいもパーティーを開きました。毎年、4年生が中心となって育てたさつま芋を、全校のみんなと一緒に焼き芋にして食べています。今年はかなり風が強く、外で焼き芋をするには危険と判断し、ふかし芋にして体育館で食べました。
パーティーはまず、4年生のさつまいもニュースから始まり、さつまいもについての豆知識をニュース番組のように披露しました。途中、都万小学校では大人気のキャラクター「いもねっこ」も登場し、楽しい雰囲気でパーティーは進みました。次に、今度は謎解きゲームが始まり、全校みんなの力を合わせて謎解きに挑みました。なかなかの難問でしたが、みんな声を掛け合いながら答えにたどり着くことができました。最後に、できたてのふかし芋を「おいしい、おいしい。」と言いながら食べました。中には一つでは物足りず、おかわりをしている人もいて、さつまいもパーティーは大盛況でした。終始、笑いの絶えない素敵なパーティーとなり、子ども達はとても満足そうな表情でした。
【4年児童の感想】
わたしは、さつまいもパーティーで、1から6年生がみんなよろこんでくれたので、とてもうれしかったです。パーティーは4年生が中心となって行い、行動をすばやくしたりさつまいもニュースやクイズを考えたりして、1から6年生が楽しんでもらえるようにがんばりました。ニュースもクイズも楽しんでくれたので、がんばってよかったと思いました。また、ほとんどの人が笑顔でいいなと思いました。それに、先生方が準備を手伝ってくれたので、わたしもこれからまねをして準備などを手伝っていきたいと思いました。さつまいもも、みんなを笑顔にできてよろこんでいるのかもしれません。
委員会の取組
【体育委員長】
体育委員会では、11月26日(金)のTTタイムの時間に体力づくりとして『全校リレー』を行いました。この体力づくりは、一人一人が『スポーツに燃えるオニ』になるために、楽しく体力をつけてもらおうと計画しました。今回は縦割り班を活用し、リレーを行いました。各チームでトーナメント戦を行いました。お互い応戦し合い、オリンピックのようにとても盛り上がりました。ショートカットコースの工夫を入れたので、まさかの逆転などの展開もあり、楽しみつつ一人一人が本気で走りきれたと思います。バトンパスのミスもありましたが、みんなが責めることなく、楽しく活動する姿を見て「さすが都万小学校」と思いました。今後も、このような活動をしていきたいと思います。
【健康委員長】
健康委員会では、全校が都万小の健康課題を守れるように、「おみくじミッション」という自分たちで考えたオリジナルのイベント活動を行いました。おみくじには大吉などといっしょにミッションを書き、全校のやる気を高めました。各学級では、お互いが声がけをしながら都万小の課題を守れるようになってきました。特にメディアや手洗いなどの課題が守れるようになってきています。しかし「給食準備のときにしゃべらない」「マスクをする」は守りにくかったので、守れるようにしていきたいです。これからも「自分自身で健康を保てるオニ」に向けてがんばりたいです。
全校で「逃走中」
12月15日(水)、教員主催のTTタイム、「逃走中」を行いました。普段のTTタイムは、6年生が主体となってみんなが楽しめる活動を考えてくれています。そんな6年生につかの間の休息と、2学期がんばった全校のみんなにご褒美の意味合いを込めて、昨年度に続いて行いました。
先生から絶対逃げてやると意気込む子ども達。去年捕まえられなかった子へのリベンジに燃える先生方と、お互いに本気の戦いが始まりました。所々で「縦割り班で集まれ」、「違う縦割り班の人とのジャンケンに勝って座れ」などのミッションが課され、ハンターに捕まるまいと必死にクリアを目指す子ども達でした。大切にしている異学年間の交流の時間を持て、楽しむことができました。また、自分が犠牲になっても、下学年を助けようとする高学年の姿にも感激しました。実は、今回の逃走中には参加条件がありました。それは、➀ふるまい一番が全て守れている人。➁スーパーチャレンジのオニになって2学期頑張った人です。見事全員参加することができ、2学期の良い締めくくりになりました。今後も、一生懸命な子ども達のエネルギー源となる活動に取り組んでいけたらと思います。
スーパーチャレンジのオニ」となった 2学期
81日間の2学期も今日で終わりです。「笑顔あふれる学校」をめざし、授業づくりとふるまい一番を両輪に取り組んできました。特に2学期は、「スーパーチャレンジのオニ=一生懸命がかっこいい!」を合い言葉とし、様々な活動に目標を持ち、一生懸命に努力すること、子ども達に任せる場面を増やすことで「自分で考え、動く」ことに力を入れてきました。新型コロナウィルスの状況も改善傾向にある中で、学校で「できることは何か」の発想を更に大切にしながら進めてきましたが、授業や学校行事などで子ども達が意欲的にチャレンジし、一生懸命でかっこいい姿が多く見られたことをうれしく思っています。学校を訪れた多くの方々に都万の子どもの伸びやかさ、前向きな姿勢を誉めていただきました。まだ課題があるものの、ふるまい一番への意識も高まりつつあります。めざす子ども像について、2学期を振り返ります。
○進んで学ぶ子ども(学力アップ)
「主体的・対話的で深い学び」の研究校として、子ども達が主体者となり、子どもの声で進める授業づくりに努めました。進んで学ぶ姿勢や自分の言葉で表現する力が伸びました。基礎基本の定着をめざして、学力パワーアップ週間、計算・漢字大会、自主学習の取組も恒例のものとなり、合格等をめざした子ども達の意欲的な姿につながっています。今後、求められる情報活用能力の育成が課題です。ICT活用の幅を広げながら、能動的に学ぶ授業スタイルの更なる高まりをめざしたいと思います。
○助け合う子ども(ハートアップ)
子ども達が力を合わせ、学校行事等で活躍しました。体育大会やもちつき交流、TTタイムの縦割り活動では、高学年がリードし、達成感を得ました。音楽会の合奏も素晴らしいものでした。よりよい生活を子ども達が考え、実現させることに力を入れていますが「相手のことを考えた言葉遣い」「時間を守る」ことに主体的に取り組みました。人権集会を開き、全校でいじめの問題も考えました。今後も言語環境に力を入れながら、子ども達が創る充実した生活づくりをめざしたいと思います。
○最後までがんばる子ども(パワーアップ)
朝マラソン、ドラえもん体操と元気よく取り組みました。第2回校内マラソン大会では、中学年の伸びが目立ちました。バスケット交流会に向けて練習を積み、コート上で一生懸命な姿を表現しました。昼休みには元気に遊ぶ姿が多く見られ、様々な取組にも逞しさ、根気強さが増したように思います。長時間のメディア接触が課題です。PTA研修等で連携しながら改善をめざしたいと思います。
○ふるさとを愛する子ども
未来会議、漁港見学、銭太鼓、読み聞かせ、アマモ栽培、米収穫など多くの地域講師に協力してもらい、ふるさとを学ぶことができました。都万っ子祭りでは、多くの保護者に参観していただき、どの学級も工夫して元気よくふるさとのよさを伝えることができました。マラソンコースや芋畑の整理、ソテツの木の剪定など地域の皆様に助けていただきました。ヒト・モノ・コトを積極的に活用するとともに、6年生の未来会議に挑戦し、都万の好きな子を育てることをめざしたいと思います。
多くのスーパーチャレンジのオニが見られた2学期でした。学校は「豊かな子ども達の成長のためにある」という命題のもと、今ある課題に一歩一歩取り組んでいこうと思います。保護者、地域の皆様、2学期の教育活動への多くのご支援、ありがとうございました。
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